選ばれるのは、現場を大事にしている住宅会社

選ばれるのは、現場を大事にしている住宅会社

世の中にある95%の住宅会社は「現場改善」に取り組んでいないといわれています。

これには3つの理由があると考えています。

まず1つ目は、現場改善には大変な労力とコストがかかること。住宅会社の社長が「現場の改善に取り組まなくても、経営が成り立っているのだから現状維持でかまわない」と考えているとしたら、当然、わざわざ大変な思いをしてまで現場改善に取り組むことはありません。

2つ目は、現場改善の指導ができるリーダーや教育担当者、外部のコンサルタントがほとんどいないことが理由です。現場をきれいにする5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)、顧客対応の基本的なマナーを教えるといった現場改善の一部だけを指導できる人はいますが、現場改善を総合的に指導できる人はほとんどいません。

現場改善がされた良い「現場」には、以下の4つが徹底されています。

①仕事環境の整備
②現場の品質管理
③現場の安全管理
④現場作業マナー

この①〜④を高いレベルで徹底するためには、総合的かつ体系的な仕組み化された現場改善指導が必要です。

最後の3つ目は、多くのお客様が「建築現場なんて、どこもこんなものだろう」と、しぶしぶ受け入れてしまっているからです。

自分の家が新築されている現場に行くと、現場のあちこちに道具が散乱していて、建築材料やゴミがごちゃごちゃと入り乱れた状態になっている。。。上棟翌日の雨の日に気になって現場に行ってみれば、ブルーシートがはがれてしまっていて、上棟したばかりの構造躯体が雨ざらしになっている。。。心配で、悲しくて、悔しくて、、、言いたいけど言えない。。。なぜなら、住宅会社にクレームを言ったら、現場監督さんやの職人さんたちが怒るのではないか、、、反感を買って、この先の工事で手抜きをされたり、仕返しをされたりしたら困る、、、なんてイヤな想像をしてしまうからです。そうやって泣き寝入りしているお客様がどれほどいるでしょうか?

やがて、「建築現場なんて、どこもこんなものだろう」とあきらめてしまうのです。そして、お客様がこうしてあきらめてしまうことで、住宅会社は「現場の改善なんてしなくても大丈夫だろう」という勘違いをしてしまうのです。

この現状を変えたい。

現場改善コンサルタントである私は、これまで全国の住宅会社に「現場」の大切さを説明し、大手から中小工務店なら現場を駆けずり回りながら、現場改善の指導をしてきました。いつか、住宅会社がお客様から信頼され、その仕事ぶりを尊敬されるような現場になることを目標に、今でも現場での指導を続けています。

そして、このサイトを見ているあなたに、現場を守り、会社の売り上げ・利益を守る皆様に、「あきらめることなく、現場と職人を大切にできる住宅会社になってほしい」という思いを込めて書いています。

ここに書かれている内容を社内で共有して使うことで、現場を大事にする(本当の意味でお客様を大事にする)良い住宅会社になってほしいと思います。そして、そうなったとき、現場を大事にする良い会社と、そうでない多くの会社では業績が天と地ほどに変わることを実感していただけると確信しています。

現場を大事にしない住宅会社

それでは、現場を大事にしない住宅会社では、どんなことが起こるでしょうか? ここでは住宅の瑕疵でもよくある「雨漏り」を例にあげてみましょう。

お客様のマイホームが引き渡し11年後に「雨漏り」したとします。

雨が降るたびにくり返される「雨漏り」にガマンできなくなったお客様は、あなたの会社に「雨漏り」の確認と修理をお願いするでしょう。すると、電話を受けた担当者はこう言うのではないでしょうか。

「引き渡しから10年が過ぎておりますので、保証期間外となります。有償工事となりますが、よろしいでしょうか?」

お客様は「え!?お金かかるの?」と思います。

しかし、たしかに10年経っていますし「しょうがないか、、、いや、でも、前から天井にシミがあったし、手抜き工事じゃないのか?」もっと早く言うべきだった、、、納得できない、、、後悔するかもしれません。やがて、その悔しさは怒りに変わります。。。

お客様は「雨漏り」の修理費用を知らないからです。

「修理するには、屋根や外壁をはがすことになりますので、安く見積もっても100万円ほどの高額工事になります」

そう言われた瞬間、「えーーーっ!? ウソでしょ? そんなにかかるの??」と思い、怒り出すことになります。35年を住宅ローンを組んで、後から予定していない100万円がかかるなんてありえないわけです。一般的な家庭の家計にとっては大ダメージです。

困り果てたお客様は、ネットで検索して”修理費用を負担しなくて済む方法”にたどり着きます。

それは、検査会社に依頼して、「雨漏り」の原因が引き渡し時点からの瑕疵(かし)=欠陥住宅であることを証明してもらい、弁護士を雇って裁判を起こし、勝利するというものです。

もちろん、この方法でも

・検査会社への依頼費用
・弁護士への依頼費用
・裁判の費用

などが必要となります。

しかも、裁判は長期間にわたることもある上に、お客様ご家族に肉体的、精神的ストレスがかかります。イヤな思いも山ほどしなくてはならないでしょう。さらに勝てるとも限りません。。。

ためしに、インターネットで”欠陥住宅”を検索してみてください。

そうすれば、想像以上にたくさんの事例が出てくるでしょう。もしかすると、あなたの会社でも経験したことがあるかもしれません。

引き渡し10年で「雨漏り」するなんて普通はない?

ここまで読んできて、あなたはふと疑問に思うかもしれません。

「そもそも、引き渡し10年で「雨漏り」するなんて普通はないでしょう?」

はい、もちろん普通はそうなんです。

しかし、現場管理を徹底していない住宅会社が建てた家では、驚くほどの確率で「雨漏り」が発生しているのが現実です。

なぜかといえば、

・屋根と外壁の防水処置がされていない
・水切り板金が取り付けられていない
・窓まわりの防水処置がされていない
・軒天井の防水工事に不備がある
・バルコニーまわりの防水工事の不備がある

「雨漏り」の原因となる手抜き工事が原因です。だから、引き渡し後、10年を過ぎた時点で「雨漏り」がたくさん発生してしまうのです。

しかし、現場で品質管理を徹底している住宅会社が建てた家ならば、瑕疵保証期間10年が過ぎても「雨漏り」しないどころか、数十年が経過しても「雨漏り」しません。

現に付き合いのある某大手ビルダーでは、約3万棟の引き渡し物件中、「雨漏り」が発生したのは0.00026%だけです。理由は、現場監督である工事社員が目を光らせ、品質管理を徹底しているからです。

私はこの善循環を生み出すために、様々な方法を試して来ました。

「現場を改善し、お客様の満足度100%を実現する」を目標に掲げています。

お客様からの信用・信頼を獲得するために、最小のコストで「現場改善」の善循環サイクルをつくり上げる方法があります。現場カメラがその一つです。

主たるテーマは次の4つです。

  1. きれいな現場をつくる → 環境整備
  2. より良い品質の家をつくる → 品質管理
  3. 事故のない現場をつくる → 安全管理
  4. お客様、近隣住人が喜ぶ現場をつくる → マナー教育

ただし、この4つを実感するのに大変な管理コストが発生しては意味がありません。現場監視カメラなら、最小の管理コストで最大の改善パフォーマンスを実現することができます。

それと同時に何やら難しいと思っていたであろう「建築DX」まで進むので、まさに一石二鳥と言えるでしょう。

さあ、現場リアルタイムカメラで現場監督さんと工事業者さんの現場教育を徹底的にやる時が来ました。

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